同じチワワでも毛の長さや毛色によって価格も変わってきます。
個体差もありますが、性格にも傾向があります。
チワワを飼ううえで、知っておきたい知識などについてもまとめてみました。
目次
スムースコートチワワの特徴
スムースコートチワワは、短毛であることが特徴です。
短い毛が密集しています。
チワワを2種類に分けるのであれば、このスムースコートチワワと、ロングコートチワワとなります。
ロングコートチワワとの違い
ロングコートチワワは、スムースコートチワワとは真逆で、長毛です。
そして、毛並みが柔らかく、少しウェーブがかかっているという特徴もあります。
ロングコートチワワは、スムースコートチワワに他の犬種を交配して誕生しているので、チワワの原種は、スムースコートチワワということになります。
スムースコートチワワの性格
人懐っこくて忠実
チワワは飼い主に忠実で人懐っこくて、しつけも飲み込みが早く、愛情深いワンちゃんです。
好奇心旺盛
運動が大好きで活発。
お散歩中は好奇心旺盛なので、興味あるものがあると向かっていってしまうことがあります。
警戒心が強い
チワワは神経質で警戒心が強いです。
でも勇敢なワンちゃんが多く、知らない場所や知らない人には無駄吠えをすることもあります。
甘えん坊でありながらも賢さもあるので、しっかりとしつけをしなければ、ずる賢い性格になってしまうこともあります。
スムースコートチワワの平均価格・値段
スムースコートチワワの平均価格は、およそ20万円です。
カラーや容姿、血統などの他の要素に応じて、価格も変わってきます。
スムースコートチワワの平均寿命
スムースコートチワワの平均寿命は10~15歳。
室内飼いか否かによっても、寿命は異なります。
特にスムースコートチワワは短毛で寒がりなので、飼い主さんが気を付けてあげることでも、健康状態が変わってきます。
スムースコートチワワの毛色の種類
スムースコートチワワには、単色のもの、白をベースとした班模様がある2色使いのパーティーカラー、3色使いのトイカラーがあります。
具体的には、タンカラーやブルー&タン、タン&ホワイト、ブラック&ホワイトなど。
珍しいブルーが入ることもあります。
スムースコートチワワの手入れ
スムースコートチワワは毛足が短いのでブラッシングの必要性があまりないように感じるかもしれませんが、ノミやホコリなどを取り除くという目的のために、毎日のブラッシングは不可欠です。
ブラッシングによって皮膚が刺激されるので、新陳代謝も促すことができます。
スムースコートチワワの抜け毛事情
短毛のスムースコートチワワではありますが、とっても抜け毛が多いというのも、飼い主さんを悩ませるポイントですよね。
ロングコートチワワほど目立たないのですが、それでもやっぱり気になってしまうでしょう。
適度なシャンプーや毎日のブラッシングで、ある程度対策ができますので、習慣づけられると良いですね。
スムースコートチワワは寒さが苦手
チワワ自体、寒さが苦手ではありますが、特にスムースコートチワワは毛足が短いということもあって特に寒がりです。
小さな体でプルプルと震えているイメージもありますよね。
室外に出る時は、防寒のために洋服を着せてあげるなど、寒さには気を付けてあげましょう。
スムースコートチワワは暑さにも注意が必要
寒さに弱いスムースコートチワワですが、実は暑さにも注意してあげなければなりません。
チワワは身体が小さい分、熱中症にもなりやすいのです。
夏の暑い日に散歩に行くことは避け、水分補給をしっかりするようにしてください。
スムースコートチワワがなりやすい病気
スムースコートチワワには、なりやすい病気というものが実にたくさんあります。
いずれも早期発見が重要になってくるので、体調の変化には普段から気を付けてあげるようにしましょう。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は膝のお皿が正常な位置からずれてしまうこと。
軽いと放置しても通常の位置に戻ることはありますが、4段階の一番重症なグレード4になると、常にお皿がはずれた状態になり歩行困難に。
取り返しがつかなくなることもあるので、早めに気づいて病院に連れて行ってあげて下さい。
予防方法としては、フローリングで滑りやすい場合はカーペットなどを敷くことや、激しすぎる運動を控えること。
あとは関節に良いドッグフードにしたり、サプリメントを摂取することです。
水頭症
人間でもなることがある水頭症は、小型犬に見られることが多く、チワワは特に発症する確率が高い動物です。
後天性もまれにありますが、ほとんどが遺伝に寄る先天性の病気。
脳追随液が増えすぎて脳室が広がってしまい、脳を圧迫したり萎縮することで、いろいろな症状を発症します。
元気だったワンちゃんがずっとぼーっとしてたり、興奮状態、歩行困難、頭部が大きくなったりという症状があります。
治りにくいこの水頭症は、早めの処置によって症状を抑えられるかもしれません。
いつもと違うと気づいたときに、すぐに病院で診てもらってくださいね。
尿路結石症
尿路結石は尿路に結石ができて膀胱を傷つけたり、尿路をふさいでしまう症状がでます。
尿が排泄されないと体内に溜まってしまい、腎臓にダメージを与えて尿毒症が発症してしまうこともあります。
尿毒症は死に至る危険な病気です。
再発もするので完治させないといけないけど、手術をしないと結石を取り除けない場合もあります。
トイレに間に合わず失敗する事が多かったり、トイレの回数が多い、尿が出にくい、血尿が出る、食欲不振や嘔吐などの症状がある場合は病院へ。
尿路結石の予防用のドッグフードを与えることで、ケアすることができます。
低血糖症
小型犬の子犬がなりやすい低血糖症。チワワの子犬にもよく見られます。
標準よりかなり小さい子犬は命に関わる病気なので、特に注意が必要。
少食だったり普段食べる量が少ないと、血中の糖分濃度が低下して、ぐったりしたり痙攣などの症状がでます。
成犬は多少食べなくても肝臓に貯蔵してるグリコーゲンを分解して血糖値を維持していますが、少食な子犬は低血糖を起こしやすいのです。
食事量を増やしたり、食事回数を増やすことで予防できます。
もし痙攣などを起こしてしまったら、砂糖をたくさん入れた水やはちみつを上顎に塗ることで糖分を摂取できます。
これで立ち上がるまで回復したら、ふやかしたドッグフードをあげてみてください。
食べられるようなら病院はひとまず大丈夫でしょう。それでも心配であれば病院に連れて行ってあげてくださいね。
肛門膿炎
肛門の周辺にある分泌器官「肛門腺」で生成された分泌液は、肛門嚢に溜められます。
本来分泌液は、ある程度は自力で肛門嚢から体外に排出されますが、下痢・便秘、体調不良やストレスによって排泄不良を引き起こすことがあるんです。
過剰に貯留してしまった分泌液の中の細菌が繁殖して炎症が起こり、これを肛門嚢炎といいます。
小型犬に起こりやすく、チワワは外交門括約筋が弱いため、肛門絞りは定期的にやりましょう。
飼い主さん自身が出来ない場合はペットショップでもやってくれますよ。
角膜炎
砂やほこり、自分でこすったりして目の表面にある角膜が傷つき炎症を起こす事があります。
非潰瘍性角膜炎は角膜上皮の炎症、潰瘍性角膜炎は角膜実質まで炎症が達している状態。
目には激しい痛みなどが生じるので、目をこすったり、角膜が白く濁ったり、目をちゃんと開けられないなどの症状、眼球内に毛細血管(パンヌス)がみえるケースもあります。
異常に目をこすろうとしている場合は病院で診てもらって下さいね。
スムースコートチワワを飼う時に気をつけたいこと
スムースコートチワワのように小さな犬を飼う場合、ちょっとしたことが引き金になって、病気やケガを引き起こすことがあります。
飼い主さんが守ってあげるという意識を、常に高く持ってくださいね。
軟口蓋過長症
スムースコートチワワのような小型短頭種の犬は、軟口蓋過長症になりやすい傾向があります。
息づかいが異常に荒かったり、苦しそうにしている場合は、呼吸困難になる危険性もあるため、普段から様子の変化に気付いてあげるようにしましょう。
脱臼
脱臼をしやすいということもあるので、階段やベッド、ソファーなどの段差で辛い思いをさせないように、ステップを用意してあげると良いですよ。
首輪の装着
気管が潰れないように、首輪の装着は避けてください。
その代わりに、ハーネスを使うと快適にお散歩ができます。
スムースコートチワワまとめ
うるうるとしたつぶらな瞳で多くの人を虜にするスムースコートチワワ。
小さな犬種だからこそ、気を付けるべきポイントも多くありますが、注意すべきことをしっかり把握しておけば、お互いに仲良く楽しく暮らしていけるはずです。
全て完璧にしようと思うのではなく、飼い主さんも一緒に少しずつ成長していけるのがベスト。
可愛い相棒との生活を、ぜひ楽しんでくださいね。
スムースコートチワワにおすすめのドッグフード
チワワにおすすめのドッグフードは、以下の記事を参考にしてみてください。