老犬になって介護が必要になったら?知っておきたい介護事情

老犬になって介護が必要になったら?知っておきたい介護事情

飼い犬が年老いて介護が必要になったとしても、最後まで面倒を見るのは飼い主さんの義務であり責任でもあります。

しかし、老犬の面倒を見たことがない飼い主さんにとっては、介護の知識もなく不安ですよね。

今回は、老犬に必要な介護や便利グッズなどについて詳しくまとめてみました。

老犬を飼っている方だけではなく、犬を迎え入れたばかりの方も、将来のために目を通していただけると幸いです。

老犬になったら必要になってくる介護について

老犬になって介護が必要になったら?知っておきたい介護事情

  1. 老犬のトイレの介護
  2. 老犬の食事の介護
  3. 老犬の散歩の補助
  4. 老犬が寝たきりの場合の介護
  5. 老犬の認知症
  6. 老犬の無駄吠え

老犬に必要な介護は、多岐に渡ります。

どれも欠かすことができないので、しっかりケアしてあげられるよう、まずは知識を身に付けていってください。

1.老犬のトイレの介護

寝たきりになってしまった場合、当然のことながら自力でトイレに行くことができません。

そうなると、オムツが必須です。

オムツもこまめに取り替えてあげないと、排泄物で汚れてしまい、結果的に皮膚炎を起こしてしまいます。

お尻を拭いたり、肛門まわりの毛を短くカットしたりして、清潔に保てるようにサポートしてあげましょう。

2.老犬の食事の介護

老犬になると、歯の数も少なくなり、噛む力も弱くなります。

そして、飲み込むことも大変になってしまうので、サポートが必要です。

ドライフードはお湯でふやかしたり、砕いたりすると食べやすくなります。

流動食しか受け付けない場合は、ミキサーなどを使ってペースト状にしてあげると食べやすいですよ。

食べさせる時も、誤嚥性肺炎を引き起こさないように、頭の位置を高くしてゆっくり食べさせてください。

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3.老犬の散歩の補助

筋力が衰えて歩行に補助が必要になることがあります。

運動不足になると、更に筋力が低下してしまうので、補助が必要でも散歩は必須です。

その際におすすめなのが、介護用ハーネスです。

散歩中でも排泄しやすいタイプの物を選び、活用してみてください。

完全に寝たきりになった場合は、カートに乗せてお散歩もいいですね。

4.老犬が寝たきりの場合の介護

筋力が低下したり、病気によって完全に寝たきりになるケースもあります。

寝たきりになった場合、1番気を付けるべきなのは、床ずれです。

寝返りが打てないことで、血の流れが悪くなり、床ずれができるとその部分が壊死してしまうこともあります。

床ずれ防止のマットなどもありますが、寝返りが打てるようにサポートしてあげることも必要です。

5.老犬の認知症

徘徊、昼夜逆転、ぼーっとしている、何度も食事を欲しがる、同じところをグルグル回るなど、認知症の症状は様々です。

また、認知症だと判断するのも難しいところがあるため、発見が遅れるケースも少なくありません。

昼間に起こすようにして生活リズムを整えてあげることも大切です。

一度認知症を発症すると、完治は難しいのですが、進行を遅らせることはできるため、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

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6.老犬の無駄吠え

老犬は、わがままになってしまうことも珍しくありません。

ただし、病気の苦痛から吠えることもあるため、医師に相談することが第一です。

まずは、吠えている原因が何なのかを探るところからはじめましょう。

わがままで吠えている場合も、要求に応えてその場しのぎの解決をするのではなく、しつけをしながら対応するようにしてください。

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7.老犬の口内・歯のケア

老犬になると歯が抜けたり、口臭がキツくなったりと、口内環境に関するトラブルも増えてしまいます。

食べかすが口の中に残らないように、きちんとケアしてあげてください。

口内環境が悪化すると、噛む力がどんどん弱くなって、食欲低下にも繋がります。

老犬は、ただでさえ食事の量も減ってしまうため、まずは歯と歯茎の健康を維持できるようにデンタルケアに取り組んでいきましょう。

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老犬の介護に便利なグッズ

老犬になって介護が必要になったら?知っておきたい介護事情

老犬の介護に役立つ便利グッズもたくさん市販されています。

便利グッズにどんどん頼りながら、愛犬のサポートをしてあげてください!

おすすめの便利グッズを紹介します。

1.ペット用おむつ

老犬になると自力でトイレに行くことが困難になってきます。

そこで活躍してくれるのが、ペット用おむつです。

おしっこのお知らせサインが付いているので、取り替えのタイミングも分かりやすく、歩きやすさも追求しているため、快適に過ごせます。

2.防水マット

使い捨てマットもありますが、洗えるタイプの防水マットの方が経済的でおすすめです。

おしっこの失敗なども防水マットがあれば、後片付けもとっても楽になります。

それだけではなく、お出かけの際に車に敷いたり、犬小屋に置いておくといった活用方法もあります。

3.消臭スプレー

トイレなどの気になる臭いを解決してくれるのが、消臭スプレーです。

香りで誤魔化すのではなく、排泄物を成分として活用し、香りを作り上げた上で消臭してくれるという優れモノ。

除菌もできるタイプがおすすめです。

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4.シニア向けドッグフード

柔らかいペースト状のドッグフードは、消化器官にも負担を与えないので、老犬におすすめです。

スプーンなどを使って、簡単に与えることができます。

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5.歩行補助ハーネス

足腰が衰えていても、歩行をサポートしながら使えるので、おすすめです。

筋力の衰えを防ぐためにも、歩行補助ハーネスを使ってでも歩かせるということは、とても大切なことです。

前足用と後足用があるので、用途に応じて選んでみてください。

6.犬用カート

歩けなくなってもお外に連れて行ってあげたい!という飼い主さんに。

うちの犬は小型犬のミニチュアダックスですが5.5kgあるので、いざ歩けなくなったら抱っこで外出はできるけど腕が筋肉痛になってしまいます。

まだまだ元気ですが、歩けなくなったらこちらも検討中です!

7.床ずれ予防マット

長時間に渡って同じ姿勢でいると、床に触れている部分が圧迫され、結果的に床ずれになってしまいます。

膝や骨盤、関節などに負担がかかるため、床ずれ予防マットを敷いてあげると安心です。

8.認知症予防サプリメント

認知症予防には、DHAやEPA、オメガ3脂肪酸などが有効とされています。

それらが入ったサプリメントやドッグフードを積極的に与えたいですよね。

こちらで厳選していますので、参考にしてみてくださいね。

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9.介護用クッション

中身がビーズになっていて、頭や顎を乗せることができます。

高さも調整できるので、どんな犬種にもおすすめです。

10.食事スタンド

地べたに食器を置くと、食べたり飲んだりする時に首や腰に負担がかかります。

食事スタンドを活用すれば、体に負担をかけない姿勢で快適に食事ができるためおすすめです。

11.リラクッション

立った状態の姿勢を補助してくれるクッションが、リラクッションです。

誤嚥防止にもなるので、老犬の飼い主さんのマストアイテムとしておすすめ!

犬も介護が必要になることを頭に入れておこう

老犬になって介護が必要になったら?知っておきたい介護事情

犬も、人間と同じように歳を取れば体も弱り、介護も必要になってきます。

最後まで面倒を見ることは、飼い主さんの義務です。

便利グッズにも頼りながら、かかりつけ医にも相談し、飼い主さんも体を壊さないように気を付けながら、ケアしてあげてください。

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