【犬の便秘に良い食べ物&食事】原因と解消法!症状によっては要注意

犬の便秘の原因と解消法!症状によっては重大な病気の場合もあるので注意

犬も便秘になることがあります。

普通一日に1~2回程ウンチをしますが、2日以上出ない場合は「便秘」です。

便秘になりやすい犬は、食物繊維を多く含む食べ物を与えたり、マッサージなどで改善して防ぐことができます。

ウンチは健康のバロメーター。

病気の場合もあるので、常にチェックしておく必要があります。

サプリメントでの便秘予防を検討する方はこちらの記事からどうぞ!

犬の便秘におすすめのサプリランキング!原因と解消法とサプリの選び方

犬の便秘の6つの解消法

犬の便秘の原因と解消法!症状によっては重大な病気の場合もあるので注意

便秘解消法は6つ存在します。

便秘を経験した人も多いと思いますが、お腹が張って気分もよくありませんよね。

愛犬も同じです。早く便秘を解消してあげましょう。

1.犬の便秘に良い8つの食べ物を与える

犬の便秘の原因と解消法!症状によっては重大な病気の場合もあるので注意

食物繊維を多く含む野菜は腸の動きを活発にしてくれるので、ドッグフードのトッピングとして与えると効果があります。

  1. キャベツ
  2. レタス
  3. リンゴ
  4. ヨーグルト
  5. オリーブオイル
  6. さつまいも
  7. おから
  8. オリゴ糖

1-1.キャベツ

キャベツのビタミンUという成分が、腸の働きを活発にする働きがあります。

生だとパリパリしていて食べにくいので、茹でた物を刻んで与えます。

1-2.レタス

ほとんどが水分なので、水分の補給にもってこいです。

柔らかいので、生でも茹でても大丈夫です。小さくちぎって与えます。

1-3.リンゴ

リンゴの繊維が水分を吸収して、ウンチがカチカチになるのが防ぎます。

喉に詰まらせないように細かく刻んで与えます。

1-4.ヨーグルト

腸内の善玉菌を増やして、便通をよくすると言われています。

ただし、乳製品が合わず下痢を起こす場合があるので、様子をみながら与えましょう。

火を加えても効果は変わらないので、手作りごはんに取り入れてあげるとよいです。

1-5.オリーブオイル

主成分の「オレイン酸」が腸の動きを促します。

便にオイルが含まれるので、排泄しやすくなります。

体型によりますが、小さじ1杯〜大さじ1杯程度をドッグフードに混ぜて与えます。

1-6.さつまいも

多く含まれる食物繊維が便の水分を保もち、柔らかいウンチにすることができます。

ふかすか、ボイルして与えます。

1-7.おから

スプーン一杯程をドッグフードに混ぜて与えます。

乾燥したものは水でふやかして与えてください。

1-8.オリゴ糖

お腹に有用な善玉菌を増やす効果があるので、腸内環境や腸の動きを活発にしてくれます。

人間用のビオフェルミンを飲ませても大丈夫です。

2.水を飲ませる

水分をあまり取らない犬は便秘になりやすいので、ドライフードの場合はお湯で少しふやかしたり、水分の多い野菜をトッピングしてあげます。

3.犬の便秘解消のツボをマッサージする

マッサージをすることで、便秘を解消することができます。

腸の働きをよくする「ツボ」を時計回りに優しくさすってあげると効果があります。

正確な「ツボ」の位置が分からなかったら、おへそ付近をさすってあげるだけでも大丈夫。

スキンシップを取りながらさすってあげるとよいでしょう。

4.犬の便秘が重度の場合は動物病院へ

ワンちゃんがぐったりしていたり、ウンチの途中で吐いてしまう、お腹を触ると痛がるなどの症状があるなら即動物病院に連れていくことをおすすめします。

目安としては4日以上ウンチが出ていないなら連れて行くべきです。

5.犬の便秘解消サプリメントを利用

ウンチを柔らかくするサプリメントもあります。

普段から腸の調子を整えておくことが便秘解消につながりますよ。

便秘解消におすすめのサプリメントは以下の記事をご覧ください。

犬の便秘におすすめのサプリランキング!原因と解消法とサプリの選び方

6.便秘に良いグレインフリーのドッグフードに変える

ワンちゃんの便秘の原因の一つとして、穀物を食べているという事があります。

穀物はワンちゃんにとっては消化しにくい食べ物ですが、安いドッグフードにはかさ増しのためによく使用されています。

穀物が消化しにくいために便秘になることがあるので、穀物を使用していないグレインフリードッグフードに変えてみるのも一つの解消法。

便秘になりやすいのであれば、まずはドッグフードの見直しをしてみるのもいいですよ。

犬の便秘解消にいいドッグフードおすすめ人気ランキング!うんちが出ない時の解消法

犬の便秘の11個の原因

犬の便秘の原因と解消法!症状によっては重大な病気の場合もあるので注意

犬の便秘は、水分不足、住環境の変化、異物の誤飲、体調不良、病気など様々な原因があります。

1.便が硬くなっている

腸内に留まっている便が硬くなり動かなくなってしまい、いきんでもなかなか出ない状態。

異物や骨を飲み込んでしまったときにも起こります。

2.ストレス

引越しなどで環境が変わったり、飼い主さんが忙しくて構ってあげられなくなることでストレスを感じ、便秘の原因になることがあります。

3.運動不足

犬は散歩などの運動をする事により、腸の動きがよくなりウンチが出やすくなるので、運動量が少ないと便秘になることもあります。

4.水分不足

便を作るのに水分が必要なので、あまり水を飲まない犬は、水分不足から便秘になることがあります。

コロコロしたウンチは水分不足によるものです。

5.睡眠不足

生活環境の変化や長時間の外出で、十分な睡眠が取れない場合も便秘になります。

6.老化

老犬になると腸の活動が弱くなったり、いきむ力が弱ってきてうまく排泄することができずに、便秘になることがあります。

水分の補給や食物繊維を増やし、うまく排泄できるようにしてあげましょう。

7.病気・体調不良

何らかの病気を患っていて体調を崩すと、食欲不振や嘔吐により便秘になることがあります。

元気がなくぐったりしていたり、熱があるようだったら獣医さんに診てもらいましょう。

8.寄生虫

消化器官に寄生虫が寄生すると、腸の動きが弱まったり、寄生虫が腸をふさいでしまって排泄ができなくなることがあります。

寄生虫はウンチと一緒に排泄されるので、常に観察しておくとよいでしょう。

9.前立腺疾患

前立腺の疾患は、去勢をしていない高齢のオスに多く見られます。

前立腺が肥大することにより、ウンチが出にくくなります。

3日以上ウンチが出ないようであれば前立腺疾患を疑ってください。

10.異物誤飲

オモチャやヒモなどを飲んでしまった場合も便秘になることがあります。

飲んだものが腸に留まってうまく排泄できなくなっていることが考えられます。

11.重大な病気

病気による便秘は、結腸や直腸内の腫瘍、肛門嚢炎(こうもんのうえん:肛門腺からの分泌液がたまって起こす炎症)、前立腺肥大などがあります。

放っておくと死に至ることもあります。

結腸や直腸内の腫瘍

結腸や直腸に腫瘍ができると、うんちがうまく通過できなくなります。

腫瘍が邪魔して通りづらくなるので、便は平べったくなったり、腫瘍から出血することがあります。

このような場合は注意が必要なので、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)

マーキングの時に活用するニオイは、肛門にあるニオイの袋「肛門嚢」から排泄時に分泌されます。

これが炎症を起こしてしまうのが「肛門嚢炎」です。

症状が悪化すると便秘だけでなく、肛門嚢が破れてしまうこともあるので注意が必要。

動物病院で早めの処置をしてもらってください。

前立腺肥大

オス犬だけにある前立腺が肥大してしまう「前立腺肥大」。

全犬種に見受けられますが、シニア犬で特に去勢していないワンちゃんがなりやすいんです。

前立腺が肥大することにより腸が圧迫され、結腸閉鎖を起こすことがあります。

便秘が続くようであればすぐに前立腺肥大症も疑って、動物病院で検査してください。

犬の便秘の4つの予防法

犬の便秘の原因と解消法!症状によっては重大な病気の場合もあるので注意

便秘にならないように予防してあげることも大切です。

普段の生活習慣に取り入れ、快適なワンコライフが送れるようにしてあげましょう。

1.適度な運動をする

犬には一日に1時間程度の運動が必要です。

運動で腸の動きを活発にし、便意をもよおす環境を作ってあげましょう。

2.水をたくさん与える

犬に必要な一日の水の量は、体重5キロの犬で250~350mℓ。

一方、一日の尿量は、平均160mℓ程度で尿として排出した残りの水分が体内で使われたり蒸発するので、飲む量が少ない犬は必然的にウンチが硬くなるわけです。

一日の水分量を正確に測る必要はありませんが、食事の度に水を取り替えて与え、喉が渇いた時にはいつでも飲めるようにしておきましょう。

3.便秘に効果的な食べ物・食事を与える

食物繊維を多く含む食べ物は、腸の動きを活発にしたり、水分を吸収して便の水分を保つ役目があります。

便秘になりやすい犬は、ドッグフードと一緒に取れるようにしてあげるとよいでしょう。

手作りのご飯を作ってあげるのも効果があります。

4.犬の便秘解消のツボをマッサージする

おへその周りを優しくなでてあげたり、背骨の左右を人差し指と親指で円を描くようにマッサージしてあげると効果がありますよ。

試してみてください。

犬の便秘に関するよくある疑問

犬は何日間うんちがでなかったら便秘?

2日間

人間の場合は、2〜3日便通がなかったとしてもさほど驚きはしないですよね。

しかし、犬は元々1日に1〜3回ほど排便をするということもあって、2日間丸々便通がないと便秘と定義されています。

人間とは感覚が少し違うことがわかるかと思います。

5日間でないと命の危険があります。

その前に対策をするか、病院に連れて行ってください。

犬の便秘薬ってあるの?

ありますが注意が必要

犬用の便秘薬はありますが、海外のものだったり、人間用だけど犬にも使えます!というものだったりなんだか怖いですよね。

どうしても排便させたいのであれば、動物病院で処方してもらってください。

サプリメントなどで乳酸菌や食物繊維の摂取をして日頃から予防することが大切です。

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犬の便秘に綿棒が使える?

使えますが注意が必要

人間の赤ちゃんの便秘でも使用される綿棒。

直接肛門を刺激するこの方法は、マッサージや食べ物で対策など、何をしても解消しなかった最終段階やることをおすすめします。

綿棒にベビーオイルなどをつけて、優しく肛門付近を刺激します。

傷つける可能性も十分にあるので、どうしてもの場合は動物病院につれてったほうがいいと思います。

老犬になると便秘になりやすい?

なりやすいです。

シニア犬になると、どうしても運動量が減ったり消化機能の衰えが出てきます。

排便に使う筋力の低下なども原因の一つ。

お水はたくさん飲ませてあげてくださいね。

犬の便秘と震えの関係は?

我慢しているか腹痛の可能性

ワンちゃんの震えはいろいろな時に起こりますが、便秘が原因の場合は排便を我慢しているか、ひどい腹痛の場合があります。

様子をみて、震えが収まらない場合は動物病院へ連れて行ってください。

犬の便秘が原因で嘔吐することってある?

あります。

嘔吐にもさまざまな原因はありますが、便秘の進行が進むと嘔吐するケースがあります。

嘔吐は他の病気が隠れている可能性もあるので、様子を見て元気がなかったり続くようであればすぐさま受診してくださいね。

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犬の便秘の原因と解消法まとめ

元来犬は快便ですが、環境の変化や食べ物、病気によって便秘を引き起こすことがあります。

犬だって便秘になると気分が優れないでしょうから、便秘にならないような生活習慣にしてあげることが大切です。

怖い病気が原因で便秘になることもあります。

いずれにせよ、「便秘はあなどることなかれ」です。

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