大切な愛犬の体臭がきついと感じている飼い主も少なくありません。
ニオイは予防や対策をすることで改善できるので、諦めずに試してみてください。
まずは、ニオイの原因を知るところからご紹介し、その後対策についてお教えしていきますね。
目次
犬の体臭は大きく分けるとこの7種類
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口
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耳
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涙やけ
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肉球
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汗
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排泄物
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加齢臭
犬のニオイの原因となるのは、大きく分けて上記の7つになります。
どんなに清潔にしているつもりでも、犬が無臭に近い状態になるのはなかなか難しいことでもあります。
ニオイは、犬種によっても差が出てきます。
ニオイは不快になってしまうだけではなく、重大な病気の可能性が潜んでいることもあるので、軽視してはいけません。
犬の体臭の種類によって原因と対策が異なるので注意!
犬の体臭は、口や耳など様々な原因が考えられますが、対策もニオイ毎に異なります。
愛犬のニオイの元を探り、原因に合った対策を講じるようにしましょう。
それでは、それぞれの原因と対策法を具体的に解説させていただきます。
1.犬の口が臭う場合
犬の口が臭うのは、歯、歯茎、内臓系が原因の場合があります。
口がニオイの原因と考えられる場合の対処法は、以下の通りです。
犬の口臭の原因
多少の口臭であれば自然なことなのですが、腐敗臭のような強烈なニオイがする場合は要注意です。
歯垢が蓄積されてニオイのもとになっていることも考えられるし、胃や腸が荒れて口臭になっている場合もあります。
犬の口臭の対策
犬は、人間よりも歯垢や歯石が溜まりやすい傾向があるので、口腔ケアに力を入れる必要があります。
歯磨きはできる限り毎日行いましょう。
歯垢が歯石になる前に除去できれば、口臭も落ち着いていくでしょう。
胃腸が原因の場合は腸内環境を整えるサプリやドッグフードを与えてみてください。
それでもよくならない場合や、最初からおかしいと思うときは、迷わず動物病院で診察してもらうことをおすすめします。
2.犬の耳から臭う場合
耳からニオイがするというのは、なかなかピンとこないかもしれませんが、愛犬と触れ合いながらチェックしてみてください。
最近の繁殖などが考えられます。
犬の耳の臭いの原因
耳は本来、さほどニオイがするような場所ではありません。
しかし、垂れ耳の犬種の場合は注意が必要です。
耳の中の湿度が高くなってしまい、蒸れることが多々あります。
細菌が繁殖しやすい環境になっているということにもなるので、外耳炎などの病気の可能性も視野に入れてみましょう。
犬の耳の臭いの対策
耳の中は構造も複雑で、素人がむやみに踏み込まない方が良い領域になります。
耳の中をチェックして、汚れが溜まっているようであれば、獣医さんやトリマーさんに掃除をお願いするようにしましょう。
耳垢が綺麗になることで、ニオイが気にならなくなりますよ。
3.犬の涙やけから臭う場合
犬種によっては、涙やけが酷くて悩まされてしまう飼い主さんも大勢いらっしゃいます。
それがニオイの原因になってしまうことも…。
必要な対策は以下の通りです。
犬の涙やけの臭いの原因
涙そのものはニオイの原因にはなりません。
涙やけを起こして被毛が濡れると、そこに細菌が繁殖してニオイの原因になってしまうんです。
皮膚トラブルにもなりかねないので、早めの対応が必要になってきます。
犬の涙やけの臭い対策
涙やけを改善することでニオイの対策ができますが、まずはドッグフードを見直してみてはいかがでしょうか。
添加物や穀物など、必要のない成分が入っているとアレルギー反応を起こして涙やけになることもあります。
また、腸内環境を整えてあげることも有効なので、サプリメントを取り入れるというのも一つの方法です。
4.犬の肉球から臭う場合
何とも言えない独特な肉球のニオイが好きだという飼い主さんもいらっしゃいますが、そのニオイの原因は一体何なのでしょうか?
ワンちゃんにとって重要な役割を果たしている部分でもあるので、きちんとケアしてあげましょう。
犬の肉球の臭いの原因
ワンちゃんにとって外でのお散歩は必須です。
しかし、この時に色々な菌を持ち帰ってしまうのも事実なんです。
代表格でもあるのが、シュードモナス菌。
これらの菌が繁殖してニオイを放っていると考えられています。
犬の肉球の臭いの対策
外で菌を拾ってくることは回避できないので、拾ってきた菌が繁殖しないようにケアしてあげるという対策が有効です。
具体的には、爪を伸ばし過ぎないようにこまめに切ったり、肉球周りの毛を短くしてあげるなどになります。
菌の繁殖を防ぐことができれば、ニオイも軽減されていくはずです。
5.犬の汗から臭う場合
犬は毛に覆われているので分かりづらいかもしれませんが、人間と同じようにたくさんの汗をかきます。
犬の汗腺は、足の裏と体全体にあります。
ニオイの原因と対策について見ていきましょう。
犬の汗の臭いの原因
ニオイの原因となってしまう汗腺は、アポクリン腺です。
アポクリン腺は、人間でいうとワキの下にあるのですが、犬の場合はこれが体全体にあります。
アポクリン腺から分泌される汗は、分泌物に付着したり、常在菌と混ざることによって強烈なニオイのもとを作ってしまいます。
犬の汗の臭いの対策
犬は人間のように毎日シャワーを浴びる訳にはいかないため、3週間を目安にシャンプーをする習慣を取り入れましょう。
シャンプー自体が負担にならないようにするために、低刺激のものを選んでくださいね。
刺激を与えてしまうと、それがかえって過剰な皮脂分泌を促すことになります。
抗菌作用のあるシャンプーがおすすめです。
6.犬の排泄物から匂う場合
ワンちゃんの排泄物がニオイの原因になるというのは、イメージしやすいかもしれません。
原因と対策について詳しく見ていきましょう。
犬の糞の臭いの原因
犬のお尻には、肛門腺という分泌物が出る部分があります。
肛門蓑というところに分泌物が溜まるのですが、これが自然に排出されなくなるとニオイの原因になってしまいます。
強烈な腐敗臭を放つこともあり、室内も臭くなってしまいます。
犬の糞の臭いの対策
肛門蓑に溜まった分泌物を取り除くということが対策になりますが、デリケートな部分なのでサロンでプロにお任せすることをおすすめします。
ワンちゃん自身が自分で出すこともできるのですが、舐め過ぎて炎症を起こすこともあるので、早めに取り除いてあげられるようにサポートしてあげてください。
7.犬の加齢臭の場合
7歳くらいから体臭が気になり始めたということになると、それは加齢臭である可能性が非常に高いです。
年齢的なことが原因となると対策も難しく思えますが、できる限りのことはしてあげましょう。
老犬の加齢臭の原因
加齢臭の原因は、「ノネナール」という物質です。
若い頃にも分泌されているのですが、シニアになると分泌量が一気に増えます。
口や耳、足、肛門などありとあらゆる場所のニオイがキツくなってしまいます。
老犬の加齢臭の対策
加齢臭対策には、食事を見直すということも有効です。
腸内環境を整えてくれるようなサプリメントを取り入れるというのもおすすめですよ。
また、体全体を拭いてあげるのも加齢臭の軽減につながります。
ドッグフードを老犬向けのものに変えてみることも検討してみてくださいね。
正しい犬の体臭ケアをして快適な生活を
ご自身の愛犬の気になるニオイは、まず原因の特定から始めてみてください。
そして、それに合ったケアをして快適な生活をサポートしてあげましょう。