犬も人間と同じように肌が乾燥してしまうことがあります。
冬場はもちろんなのですが、夏場も冷房による乾燥で皮膚トラブルを引き起こしてしまうので、対策が必要です。
乾燥するとフケが出たり、肉球がひび割れたりするので、症状が深刻化する前に早めに対処するようにしましょう。
具体的なケアの仕方についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
犬の皮膚トラブル一覧
- かゆみ
- 赤み
- 脱毛
- アトピー
- 乾燥肌
- フケ
犬の皮膚トラブルで代表的なものは、こちらの6つになります。
一つずつ見ていきましょう。
かゆみ
犬はかゆみを感じると、舐めたり擦ったり、引っ掻くなどの行動を取るようになります。
このような行動を取ると、皮膚が傷付いてしまうので事態はどんどん深刻化してしまいます。
かゆみを取り除いてあげるためには、その原因を探ることが重要です。
アトピー性皮膚炎やアレルギーなど、あらゆる可能性が考えられるため、早めにかかりつけ医の診断を受けて対応してください。
赤み
皮膚が赤みを帯びていることがありますが、アレルギーや細菌感染のほか、内臓系の疾患という可能性も考えられます。
かゆみを伴わないことが多いので、ワンちゃん自身はあまり気に留めていないかもしれないのですが、重大な病気が潜んでいる場合もあるので、早めに診察を受けるようにしましょう。
長毛種の場合は、皮膚自体が見えづらいので、ブラッシングなどの際にチェックする習慣をつけてみてください。
脱毛
換毛期に抜け毛が多くなるのは自然なことなのですが、そうではなく病気が原因になっているケースもあります。
病的な脱毛かどうかを見分けるポイントとしては、皮膚が見えるくらい脱毛しているか、毛艶が極端に悪くなっていないかになります。
元々、あまり毛量が多くない場合もあるので、日頃から被毛の生え方を見ておくようにしましょう。
そうすれば、ちょっとした変化にも気付きやすいはずです。
アトピー
犬のアトピーの原因は、ダニや花粉、カビなどです。
原因として最も多いのはダニになります。
本来は無害なのですが、皮膚のバリア機能が低下することによって症状が現れます。
一度発症すると一生涯向き合っていかなければならないことがほとんどなのですが、なるばく自然に過ごせるようなサポートが必要になってきます。
乾燥肌
冬場は特に乾燥がひどくなりますが、これを放っておくと毛玉や毛のもつれ、ニキビや切れ毛の原因になってしまいます。
肉球がひび割れることもあり、ワンちゃんにとっては辛い状態になりかねません。
かゆみを伴うこともあり、引っ掻いて悪化するケースもあるので、乾燥対策は必須です。
フケ
愛犬の被毛や皮膚に粉が付いていると感じたことはありませんか?
それはもしかするとフケかもしれません。
ターンオーバーを繰り返しているので、通常3週間ほどで皮膚は生まれ変わっていきますが、古い皮膚がフケとなって現れることはありません。
目に見えるほどのフケがあるというのほ、皮膚に何らかの異常が起こっていると考えるのが自然です。
犬が乾燥肌になる原因は犬の皮膚が薄いから!
そもそも、犬が乾燥肌になってしまう原因は一体何なのでしょうか?
それは、皮膚の薄さにあるんです。
犬の皮膚は人間と比べると3分の1ほどの厚さしかありません。
人間でも乾燥肌による肌トラブルに悩まされている人は大勢いますよね。
それを考えれば、犬の乾燥肌にはより一層注意を払う必要があります。
犬の皮膚トラブルを防ぐ対策方法
ワンちゃん自身も辛い乾燥による皮膚トラブルについて、飼い主さんにできる対策方法をご紹介します。
今すぐにでも始めてみてください。
部屋をしっかりと加湿する
基本中の基本になりますが、部屋が乾燥していると、当然肌も乾燥してしまいます。
特に冬場は暖房器具を使うので、加湿器などを使って湿度を高く保てるように意識しましょう。
最適な湿度は、50〜60%くらいです。
濡れたバスタオルや洗濯物を干すのも有効なので、お試しください。
ブラッシングをする
ブラッシングをすることによって、皮膚が刺激されるので皮膚の健康状態をキープできるようになります。
また、シャンプー前に丁寧なブラッシングをしておくことで、被毛のもつれが綺麗になって洗い残しも回避できます。
ブラッシングだけでも、フケが落とせるので習慣づけてみると良いでしょう。
清潔を保つ
せっかくシャンプーをしたのによく乾かさなかったり、汚れてしまったと分かっているのに放置したりしていると、どんどん不潔になってしまいます。
皮膚や被毛が不潔になると、そこにカビや細菌が繁殖してしまうんです。
古い皮膚を餌にされてしまうので、皮膚の防衛本能が働き、必要以上にターンオーバーを繰り返すようになります。
それが結果的にフケの原因になるため、とにかく清潔に保つことを意識づけて実行していきましょう。
保湿ケアをする
犬用の保湿ミストや保湿ローションも販売されています。
皮膚に直接塗布できるので、確実に乾燥対策ができます。
静電気予防にもなるので、皮膚だけではなく被毛も守ることができるので、効果はかなり優れていると言えるでしょう。
ドッグフードを見直す
アレルギー反応によって皮膚トラブルが起きている可能性もあるので、低アレルゲンのドッグフードに切り替えてみるのも一つの方法です。
オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が配合されているドッグフードであれば、皮膚や被毛のケアができるようになります。
獣医師の指導が必要な療養食もあるので、かかりつけ医に相談してみるのも良いかと思いますよ。
サプリメントを与える
皮膚トラブルを未然に防ぐには、免疫力を高めることがポイントになります。
効果のある具体的な栄養素は、ビタミンEや乳酸菌、エンザミンなどです。
これらの栄養素をドッグフードで補うのは難しいため、確実に取り入れるためにサプリメントを与えることをおすすめします。
特に乳酸菌は腸内環境を整えることによって善玉菌が増えるので、皮膚トラブル対策には有効ですよ。
犬の乾燥肌トラブルを解消は保湿剤が一番!
愛犬の乾燥肌を手っ取り早く解消するのであれば、保湿剤が一番おすすめです。
他にも対策法はいくつかご紹介しましたが、少し時間を要することもあります。
今すぐにでもどうにかしてあげたいのであれば、犬専用の保湿剤をお試しください。
乾燥肌やフケ対策におすすめの保湿化粧水・ローションランキング
犬用の保湿剤を使ったことがないという飼い主んのために、おすすめの商品をラインナップしてみました。
特に決めている物がなければ、この中から選んでみてください。
1位:犬用無添加化粧水アヴァンス
犬用の化粧水であるアヴァンスですが、人間用の化粧品やヘアケア製品を取り扱っているメーカーのよって展開されています。
温泉藻類が使われていて、温泉の効能を化粧水に取り入れているのが特徴です。
スプレー式なので、手軽に使うことができます。
目安としては1日に2回、ブラッシング前に体全体にスプレーしてください。
2位:ウィッシュ グルーミングプロ 毎日お手入れローション
こちらは、ワンちゃん用のアロマオイルで保湿はもちろん癒しの時間も与えてくれます。
マッサージしてあげるように塗ることで、飼い主さんとワンちゃんとのコミュニケーションも取ることができますよ。
界面活性剤不使用なので、肌にも優しくて安心です。
3位:オーアールピー (O・R・P) GOODSKINDAYS! モイスト(乾燥肌用化粧水)
オーアールピーには、保湿に有効なヒアルロン酸が配合されています。
また、シールド効果で潤いをそのまま閉じ込めてくれるんです。
肌を乾燥から守ることによって、フケなどのトラブルも防いでくれます。
肉球ケアにおすすめの保湿剤・肉球クリームランキング
飼い主さんが見ていて可哀想になってしまう肉球のひび割れやカサカサも、保湿剤で改善することができます。
ワンちゃん用の保湿剤や肉球クリームが販売されているので、ぜひ使ってみてください!
1位:パナズー パウケアクリーム
アロエベラとヒアルロン酸配合で、保湿力が優れているクリームです。
ジェルタイプのクリームなので、しっかり浸透してベタつきません。
香料やアルコール、着色料なども使用していないため、舐めても問題ありません。
2位:ディーエイチシー (DHC) 肉球ケアクリーム20g
口にしても問題のない食品のみを使用して作られたクリームなので、舐めても心配ありません。
チューブタイプなので使いやすさとしてもおすすめです。
ヒアルロン酸やセラミド配合で、しっかり保湿することができます。
正しい保湿ケアをしてワンちゃんの肌を守ろう!
何かと荒れてしまいがちなワンちゃんの皮膚や肉球は、日頃のケアが重要です。
既に皮膚トラブルを抱えている場合はもちろんですが、予防の意味も含めて飼い主さんがケアをしてあげましょう。