あなたが日々愛犬に与えているドッグフードは、本当に安全だと言い切れますか?
実は日本のドッグフードの基準は、イギリスなどのペットフード先進国と比較して、大きく遅れていることはご存知でしょうか?
大事なワンちゃんの健康を守り、長生きするための必須知識である、ドッグフードの食品添加物について徹底解説していきます。
目次
ドッグフードの添加物の役割と使用基準とは
添加物と聞くと、あまり入っていない方がいいのではないかというい印象がありますよね。
でも添加物は一概によくないというわけではなく、それぞれに役割があるのです。
例えば天然の素材だけでは栄養価にバラつきがあったり、補えない栄養素など一定の栄養価を保つ役割のためにビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養添加物を使用する場合があります。
食べ物は必ず酸化していき、過酸化油脂という毒性のある物質を出すので、どうしても酸化防止剤は必要になってきます。
季節によっては見た目にもバラつきが出ることがあるので着色料が使用されたり、半生ドッグフードには湿潤調整剤という添加物が使用されていたりします。
ペットフードに使用していい添加物の量は、環境省の「愛玩動物用飼料の成分規格などに関する省令」で定められています。
薬事法で規制されている抗生物質や抗菌剤で、ペットに影響があることが確認されている添加物は使用できないようになっています。
ドッグフードの添加物は大きく分けて2種類
ドッグフードの添加物には天然由来と化学合成物由来の添加物があります。
天然由来の食品添加物
添加物でも天然由来の添加物は安全ですが、酸化防止効果は薄くコストがかかり、賞味期限が短くなります。
天然由来食品添加物には、動植物から抽出されたローズマリーやハーブなどがあります。
添加物は必要な場合もありますが、できるだけ天然由来の添加物を使用しているドッグフードをワンちゃんにあげたいですよね。
化学合成物由来の食品添加物
化学合成物由来の添加物とは、化学合成によって作られた添加物のこと。
保存料や保湿剤に使用される化学合成は低コストなので扱う業者はまだ少なくありません。
犬の食いつきを良くするための香料や、色がわからない犬には関係ない着色料を使用したり。
化学合成物由来の食品添加物には、発がん性の疑いがあるものもあります。
愛犬に悪影響を与える危険な食品添加物とは
大切なワンちゃんに与えるごはんは長生きしてもらうためにも安全なものがいいですよね。
ここではできるだけ避けたい食品添加物をご紹介します。
酸化防止剤系の食品添加物
没食子酸プロピル
抗酸化作用が強力な没食子酸プロピルは、日本ではバターなどにも使用されています。
マウス実験では1.35g/Kg程度で半数が死亡、また遺伝子以上試験でも陽性となっています。
エトキシキン
日本では食品添加物として許可はされていないですが、海外ではペットフードに抗酸化剤としてよく使用されています。
商品名はSantoquin。もし外国のペットフードを購入する場合はチェックしてみてください。
BHA
ブチルヒドロキシアニソールという脂溶性の有機化合物。
アレルギー反応やじんましんなどが出る場合があります。
私も長いこと購入していた有名なロイヤルカナンにもBHAは使用されています。
BHT
ジブチルヒドロキシトルエンというこちらも抗酸化剤。
化粧品やボディーソープなどにも使用される脂溶性の有機化合物です。
発がん性はないものの、遺伝子異常や奇形を生じさせる疑いがあるとされ、アメリカでは乳幼児用食品への使用は禁止されているという。
ということは、犬にも悪いということですね・・・こわい。
着色料系の食品添加物
色の識別ができない犬用の食事でも、人間からの見栄えをよくするために使用されることがある着色料。
できるだけ使ってないものが良いですね。
赤色3号
エリスロシンは合成着色料の一種で、日本ではかまぼこなどに使用されていますが、アメリカやポーランドでは食品への使用は禁止されています。
赤色40号
アルラレッドACというタール色素に分類される合成着色料。
赤色をしていて、清涼飲料水や駄菓子に使用されています。
赤色102号
ニューコクシンというタール色素の分類される合成着色料。赤色をしてます。
日本では漬物やソーセージなどに使用されていますが、アメリカやベルギーなどでは使用禁止。
イギリスでは@注意欠陥多動性障害に影響するかもしれない」と考えられています。
赤色105号
ローズベンガルというタール色素に分類される赤い合成着色料です。
光増感剤として用いられることもあります。
青色2号
インジゴカルミンという青色の合成着色料で、チョコレートや和菓子に使用されます。
発色剤の添加物
亜硝酸ナトリウム
きれいな色を長期間保つことができる発色剤として、またフレーバー(風味)を与えるために使用されています。
ハム、ソーセージ、ベーコンやイクラ、明太子などの食をそそるきれいな赤色、特有のフレーバーも亜硝酸ナトリウムの持てる業なのです。
食品の加工の工程でボツリヌス菌などが混入した場合、その増殖を抑制する効果もあります。
しかし、食肉に含まれるアミンという物質と化学反応して、発がん性物質に変化するという危険性が指摘されています。
亜硝酸ナトリウムは、犬のおやつであるジャーキーなどに含まれています。
法律で定められた量しか含まれていないとはいえ、危険性があることは否めません。
犬に与える際は、できれば亜硝酸ナトリウムが無添加のおやつにしたいですね。
含まれているおやつを与える際は、与えすぎないように気を付けてあげてください。
甘味料系の食品添加物
ワンちゃんの食いつきを良くするために、甘味料系の食品添加物をしようしているものはたくさんあります。
ソルビトール
砂糖よりカロリーが低いことから、ダイエットによく使用されるソルビトール。
ガムや飴によく使用されるソルビトールですが、イタリアではソルビートルを摂りすぎて死亡したという事故もあります。
キシリトール
砂糖並の甘みがあるのにカロリーも低く、虫歯予防にもなる。
キシリトールは人間にとってとてもいいものですが、犬にとっては腎不全や歩行困難になる可能性があります。
絶対にあげないようにしましょう。
グリシリジン・アンモニエート
甘味料のグリシリジン・アンモニエートは、ドッグフードには使用されていますが人間には安全性が認められていないため使用不可となっています。
人間には危険とされているので避けたい成分です。
ビートパルプ
人間用にも使用されるサトウダイコンが原料のビートパルプ。
犬用は硫酸系薬物で抽出してドッグフードなどに使用されます。
うんちが固くなるというメリット?もありますが、薬物で抽出したものを使われているとワンちゃんにあげたくないですね。
コーンシロップ
なんだか身体によさそうな名前をしていますが、この甘味料は食いつきを良くするためのもので、内臓に悪影響を与えた末に糖尿病を引き起こす可能性がある糖液。
その他危険な食品添加物
亜硝酸ナトリウム
肉の保存に使用されるのと、見た目を良くするための物質。
肉に含まれるアニンという物質と化学反応を起こし、発がん性物質を発生させます。
色鮮やかに見せることができますが、犬にとっては毒でしかありません。
プロピレングリコール
半生タイプには欠かせない保湿性のある物質。
日本では麺類やコンビニおにぎりなどに使用されていますが、海外では完全に使用禁止されているところもあります。
発がん性物質を発生させたり、腸に影響を与える危険性もあります。
ソルビン酸カリウム
保存料として使用されるソルビン酸カリウムは、人間の食べ物にも多く使用されています。
亜硝酸ナトリウムも配合されていると、化学反応を起こし、発がん性物質を発生させる危険性があります。
硝酸カリウム
ハム・ソーセージや明太子などの鮮やかな発色をだすためのもの。
発がん性だけでなく、遺伝毒性・催奇形性などの影響があります。
増粘多糖類
増粘多糖類は、食品に粘り気を与えてゼリー状にするために加えられます。
見た目を良くするために使われる添加物。
ドッグフードには「安定剤」「ゲル化剤」「糊料」と表記されているものもあります。
増粘多糖類は、海藻や種子、菌などの天然成分から抽出されたものですが、「ファーセエラン」「トラガントガム」「カラギナン」という成分は発がん性が指摘されています。
添加物としては比較的リスクが低いとされますが、発がん性がある成分が含まれていることは否定できません。
缶詰や半生タイプは食品添加物が多いので注意!
実際に試してみたことがある缶詰タイプや半生タイプ。
たしかにワンちゃんの食いつきはカリカリのドライフードよりウエットタイプ・半生タイプの方がめちゃくちゃよかったです。
食欲がないときなどはこっちに切り替えると食べてくれる安心感もありました。
ですが、その分発がん性物質などが入った添加物が使用されています。
大切な愛犬には健康でいてもらいたい。そう思うのであれば、食品添加物はできるだけ避けたいですね。
発がん性物質が含まれる添加物一覧
- ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
- ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)
- エトキシキン
- 赤色2号
- 亜硝酸ナトリウム
- ソルビン酸
- ソルビン酸カリウム
犬の死因ランキング第一位はがん47%、心臓疾患12%、腎臓疾患7%、肝臓疾患4%で、死因の原因は圧倒的にがんとなっています。
がんの発症には様々な原因がありますが、添加物もその原因の一つ。
そもそも添加物は酸化防止、発色や保存のために使用されますが、発がん性があるとされるものもあります。
酸化防止剤として使われているブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、エトキシキン。
これらは、ペットフード安全法が定める基準内での使用が認められていますが、動物実験では発がん性があることが確認されています。
タール系の着色料である赤色2号や発色剤の亜硝酸ナトリウム、保存料のソルビン酸、ソルビン酸カリウムも発がん性があるとされています。
ウェットタイプドッグフードに無添加のものってある?
ブッチはウェットタイプのドッグフードで、当サイトで紹介している中で食いつきはピカイチ!
年をとって歯が弱くなってきたり、抜歯しているワンちゃんにもとても食べやすくなっています。
食欲がなくなってきたワンちゃんにもおすすめですよ。
ビーフ・ラム・チキンが主原料のブラックレーベル、チキン80%のホワイトレーベル、チキンとフィッシュが92%を占めるブルーレーベルがあります。
アレルギーの有無や、ワンちゃんの好みに合わせて選べます。
食いつきランキング1位のブッチ!ぜひお試しください。
ウェットタイプのドッグフードの特徴は、嗜好性が高いということ。
水分量が多いので柔らかく風味も良いので、どのライフステージの犬にも食べやすいタイプです。
犬の健康維持の為には無添加のフードを与えてあげたいですね。
ドッグフードを選ぶなら添加物なしの無添加へ
添加物には、酸化防止剤・着色料・甘味料・発色剤・保湿剤・保存料などがあります。
低コストでかつ犬が食いつくようなものがたくさん売っていますね。
安いのには理由があり、発がん性や遺伝子異常を引き起こしたりする危険性も。
多少割高でも、大切な家族のワンちゃんに健康に長生きしてもらいたいのであれば、無添加のドッグフードを選ぶようにしましょう。
ごはんの時間、喜んでドッグフードをパクつく愛犬。
あなたは、愛犬に安心安全なドッグフードを与えていますか?
ドッグフードに使われている原材料や添加物。
もしかしたら、愛犬の健康をむしばんでいるかもしれない!としたら・・・あなたはどうしますか。
愛犬は、自分でドッグフードを選ぶことはできません。
飼い主さんが安心で安全なドッグフードを選び、愛犬に健康と幸せを贈ってあげましょう。
市販のドッグフードに含まれる危険な原材料
市販のドッグフードには、安価で賞味期限が長いものがあります。
どうして安価で長持ちするのでしょうか。
安価である理由は、「原価」が安く大量生産しているから。
原材料であるお肉は4Dミートと呼ばれる、人間の食材としては禁止された劣悪な肉が使われている場合があります。
- Dead(死亡した動物の肉)
- Diseased(病気にかかった動物の肉)
- Dying(死にかけの動物の肉)
- Disabled(障害のある動物の肉)
ドッグフードの原材料に○○ミール、○○パウダー、○○エキスという記載があれば、買わないことをお勧めします。
美味しく見せるための着色料や、食いつきを良くするための香料。
賞味期限を長くするための酸化防止剤や保存料。
ドッグフードにはこれらの添加物も使用されています。
使用されている添加物の安全性も確かめなければいけません。
市販のドッグフードが危険だと言われている理由
市販のドッグフードが危険だと言われている理由の一つに添加物があります。
添加物は品質を保つためには欠かせないものですが、危険性があることも否めません。
犬は人間に比べて体重あたりのカロリーを多く必要とするため、ドッグフードはエネルギー源としての油脂成分含有量が多くなっています。
油脂成分は時間がたつと酸化や劣化が避けられないため、添加物として酸化防腐剤が使われます。
ドッグフードの添加物の中で問題となるのは、酸化防止剤(防腐剤)として使用されているBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンです。
BHA、BHTは、私たちの食べ物であるバターや魚介乾製品などにも使用されていますが、エトキシキンは、日本では食品添加物として許可されていません。
BHA、BHT、エトキシキンは動物実験の結果、発がん性などの危険が確認されています。
それでもペットフードは法律(ペットフード安全法)が定める基準内であれば使用が認められているため、市販のドッグフードでは使用されているものもあります。
ペットフード安全法とは
平成20年、愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律として「ペットフード安全法」制定。
平成19年にアメリカで、有害物質(メラミン)が混入したペットフードが原因で、多数の犬や猫が死亡した事件がありました。
メラミンが混入したペットフードが日本でも輸入販売されていたため、ペットフードの安全確保に向けた法規制の導入が必要であるとして定められた法律です。
「ペットフード安全法」により、添加物などの有害物質の含有量に規制ができたおかげで、法律で定められた成分規格及び製造方法に合わない犬や猫用ペットフードの製造、輸入または販売が禁止されるようになりました。
しかし、原材料に含まれる添加物は表示義務がないため、ペットフードの原材料になる過程で大量の添加物を使用しても違法ではないという問題点もあります。
与えても大丈夫な市販のドッグフードってあるの?
市販のドッグフードも、選び方のポイントを抑えておけば安心して与えられるものを選ぶことができます。
まず、お肉がメインのドッグフードのほうが望ましいです。
小麦やトウモロコシなどの穀物がメインの原材料は犬にとって消化しづらく、胃腸に負担をかけたりアレルギーの原因にもなります。
お肉の方が胃腸への負担も軽く、栄養の吸収率が高くなります。
次に、動物性油脂や動物性脂肪を使用していないドッグフード。
市販のドッグフードは、動物性油脂や動物性脂肪を使用しているものが多く出回っています。
サーモン油や鶏脂というように、何の油なのかがきちんと記載されていることが必要です。
動物性だけでなく植物の油を使用している方がより好ましいと言えます。
安心安全なドッグフードはどんなもの?
安心安全なドッグフードとは一体どのようなものでしょうか。
安全性から見ると『添加物を使用しない”無添加”のもの』。
最近は、市販でも無添加のドッグフードが販売されています。
しかし、実際には安心できないものもあるので、信頼できる無添加製品の見分け方を覚えておくとよいでしょう。
無添加と言っても、手作りしない限り100%無添加はあり得ません。
製品を保存するには保存料が必要だし、総合栄養食にするためにはビタミンやミネラルを添加する必要があるからです。
最小限の添加物が含まれることを認識した上で、安全なドッグフードを選ぶことが大切です。
何が無添加なのかを確認
「合成着色料、合成香料無添加」と書いてあっても、保存料や防腐剤、抗酸化剤に危険な添加物を使用しているケースがあります。
理想的なのは「人工添加物が無添加(不使用)」の製品です。
このような表示であれば、安全性の高い天然添加物を使用している製品といえます。
外国産の製品の場合は、正規輸入代理店や信頼できるショップから購入しましょう。
無添加とは、原材料を加工する段階で添加物を入れていないこと
原材料となる鶏が薬品漬けの餌を食べていても、加工のときに添加物を入れなければ無添加となります。
無添加ドッグフードを選ぶ時は、原材料の飼育や栽培にもこだわったドッグフードを選びます。
ドッグフードの公式サイトを見て、肉の飼育環境、穀物や野菜の栽培環境を見て安全性を確かめましょう。
無添加だから安心安全なドッグフードとは言えません。
アレルギー物質が含まれていないか成分のバランスはどうかなども含めて、本当の意味での安心安全なドッグフードを選びましょう。