犬にとって毎日の散歩は欠かせませんよね。
でもただ単にリードをして外を歩かせればいい良いというものではありません。
実は散歩に適している時間帯というのは犬によって違います。
散歩の内容や距離、そしてマナーなどについて、一つずつ確認していきましょう。
目次
犬の散歩の目的
ほとんどの犬が毎日の散歩を日課としています。
犬に散歩が必要なことは周知の事実ではありますが、それは一体なぜ必要なのでしょうか。
散歩をする目的は、以下の通りです。
ストレスを溜めない
思いっきり体を動かすことなく引きこもっていると、自然にストレスが溜まっていきます。
散歩に行って新たな刺激を受けたり、体を動かすことによってストレス発散の効果が期待できます。
運動不足の回避
散歩の目的として真っ先に思いつくのが運動不足の回避ではないでしょうか。
人間のように自由に行動できないこともあって、散歩の時間が唯一運動を許容される時間でもあります。
適度な運動をすることで肥満対策にもなります。
トイレタイム
室内飼いをしている犬であればトイレトレーニングを必ず行なっていますが、外でしかトイレが出来ないワンちゃんもいます。
外飼いをしている犬でもトレーニングをしていないなんてことも…。
気付くとお散歩の時にしか排泄をしないというケースも珍しいことではありません。
裏を返せば散歩に行かないとトイレをしないので、トイレを目的として散歩するということも大いにあり得ます。
情緒の安定
散歩でエネルギーを発散させることによって、情緒が安定するワンちゃんもたくさんいます。
散歩には心を穏やかにしてくれる効果があります。
他の犬との交流
自宅に閉じこもっていては、外からの刺激を全く受けません。
外に出て散歩をすることによって他の犬との交流の場を設けることができます。
それによって社会性も自然と身に付くようになります。
ニオイを嗅いで情報収集
犬を散歩させていると、地面のニオイをクンクンと嗅ぎまわっていますよね。
ニオイを嗅いでいるのは、情報収集をしているからなんです。
他の犬のおしっこのニオイを嗅いで、どんな犬なのかが分かることで、気持ちをスッキリさせて楽しんでいます。
犬の散歩をする時間の目安
犬の散歩の時間には目安があります。
犬の大きさによって異なるので、それぞれご紹介していきます。
小型犬の散歩
小型犬は室内飼いをされていることが多く、家の中での運動量で賄えている部分もあります。
体が小さい分、消費エネルギー量も少なくて大丈夫なので、散歩は1日1回30分程度を目安に考えてください。
小型犬の場合は、過度な散歩が体に負担をかけてしまうこともあるので、要注意です。
中型犬の散歩
中型犬の散歩は、1回あたり30分の散歩を1日に2回行なうのが理想的です。
ドッグランを活用したり、一緒に並走すると犬自身の満足度も上がります。
大型犬の散歩
大型犬の散歩は、1回あたり30~60分の散歩を1日に2回行なうのが理想的です。
体が大きい分、膝への負担も大きいため過度の散歩は禁物。
走るのではなくゆっくり歩くことを意識してみてください。
犬の散歩にベストな時間帯
夏の暑い日の昼間の散歩は非常に危険。
舗装された道路がお散歩コースになっている方も多いのではないでしょうか?
人間のように靴で保護できないので、アスファルトで肉球が火傷することもあります。
夏場は朝や夕方の涼しい時間帯に散歩に行くようにしましょう。
元々夜行性ということもあるので、日差しが強い時間帯はおすすめしません。
ベストな時間帯はやはり朝と夕方です。
犬の散歩の距離
犬の散歩に必要な距離は、犬の大きさによって異なります。
小型犬であれば1~2km、中型犬であれば2~3 km、大型犬であれば3~4 kmを目安としてください。
年齢や体調、犬種によっても理想的な距離は違ってきます。
距離にはあまりこだわらなくても大丈夫。
ドッグランで走り回ったり、外遊びをするのでも十分なので犬の反応を確かめながら飼い主さんが調整してあげてください。
犬の散歩のマナー
- 交流OKか飼い主への確認
- 挨拶
- 排泄物の処理(便の持ち帰り&おしっこの処理)
- ブラッシングは控える
- リードをつける
他の犬と交流させる時は、必ず飼い主さんに確認を取りましょう。そのうえで挨拶をするのが最低限のマナー。
自分自身が相手の犬に触れる際も、きちんと確認してくださいね。
お散歩中の排泄物の処理もきちんとしましょう。
近隣住民の方の迷惑になります。
便は持ち帰り、尿はペットボトルの水などで洗い流してください。
外でブラッシングをしたり、リードを付けないで散歩をするといったことも迷惑行為です。
リードは周りの人に危害を与えないようにするためだけの物ではありません。
愛犬が突然パニックになってしまった時も、リードがあることによって制御できます。
愛犬自身を守るためにも絶対に必要なアイテムです。
雨の日の犬の散歩
雨の日は無理に散歩に行かなくても大丈夫。
たくさんの危険が潜んでいるからです。
たとえば水たまりの中には他の犬の糞尿が混じっていたり、タバコの吸い殻や鳥のフンなどが混じっていることがあります。
それを踏んだり飲んだりしてしまったらどうでしょうか。
感染症の危険性もあるので、肉球に菌が入ってしまうこともあります。
犬の散歩まとめ
犬にとって毎日の楽しみでもある散歩には、色々な目的があることがお分かりいただけたでしょうか。
そして大切なのはマナーです。
心無い飼い主さんのせいで、きちんとマナーを守っている飼い主さん達が冷ややかな目で見られてしまうこともあります。
きちんとマナーを守って、愛犬と楽しい散歩ができると良いですね。