犬の生理(ヒート)は何歳まで?犬種による違いや周期・症状まとめ

犬の生理(ヒート)は何歳まで?犬種による違いや周期・症状まとめ

犬の生理はヒートと呼ばれています。

何歳まで続くのか、犬種によって違いがあるのか、周期や症状などについてまとめてみました。

メス犬を飼っている方や飼おうと考えている方の参考になれば嬉しいです。

結論から言うと、個体差はありますが基本的には犬の閉経はありません。

犬の生理とは

犬も妊娠や出産ができる体がある以上、人間と同じように生理があります。

人間の生理との違いや時期、周期、症状などについて詳しく見ていきましょう。

犬の生理が始まる時期

生後6~10ヶ月くらいの時期に生理が始まります。

あくまでもひとつの目安なので、1歳になっても初めての生理が来ないということもあり得ますので、ご安心ください。

犬の発情期はいつまで?犬の閉経はある?

犬の発情期は高齢になっても終わることはありません。犬の閉経はないということです。

歳を取るにつれて出血の量が減ったり、生殖機能は落ちます。ほとんど出血しなくなるのは超高齢犬になってから。

愛護先進国では6歳までの出産と決められていますが、実は10歳をすぎた高齢犬でも妊娠は可能なんです。

生理があるからといって交配させると、老犬の妊娠出産は体に負担がかかってしまうので注意してくださいね。

犬の生理の周期

人間の生理の周期は28日が一般的です。つまり1ヶ月に1回程度。

犬の場合は、小型犬で年に2回、大型犬で年に1回と意外と少なめです。

犬種や体格によって異なる

小型犬の場合は出血を舐めるだけで綺麗になることがほとんどなので、ヒートに飼い主さんが気付かないということもあります。

しかし、大型犬の場合は体が大きい分出血量も多くなります。

ジャーマンシェパードは発情期が短く、ボストンテリアは長めというデータもあるので、犬種によっても異なるということは知っておいてくださいね。

個体差もあります。

犬の生理の症状

犬の生理(ヒート)は何歳まで?犬種による違いや周期・症状まとめ

犬の生理も人間と同じように出血を伴います。

陰部が膨らんで腫れることもあるので、飼い主さんは注意して見てあげてください。

小型犬の場合は出血量も少なく、自分で舐めてしまうこともあります。頻尿などの症状も見られます。

食欲不振

犬が生理になると食欲が落ちることがあります。

しかし、食べたくないのを無理矢理食べさせる必要はありません。

生理が落ち着けば食欲も戻りますので、心配し過ぎないようにしてください。

下痢

生理になった時に下痢の症状が見られることは珍しいことではありません。

食欲も落ちている場合は、水分補給にだけは気をつけてください。脱水症状を起こしてしまいます。

一過性のものと考えて、ぐったりしているような様子がなければ様子見で大丈夫です。

嘔吐

生理が原因で食欲が落ちるということをご紹介させていただきましたが、空腹になってしまうことで吐くこともあります。

黄色い嘔吐物で無臭であることが多いです。

胃液を吐いているような状態になりますが、生理が治まる頃には症状も改善されていくはずです。

出血

犬種や大きさ、個体差などもありますが犬の生理の出血は1週間から10日程続きます。

出血中は交尾は行ないませんが、フェロモンが出ています。

人間の生理と犬の生理の違い

犬の生理の出血がなくなる頃がちょうど発情期と言われる時期になります。

発情期に入ると排卵が3日程で起こります。

排卵前後5日間が妊娠可能期間。

人間の場合は、排卵は生理開始日から14日程で、排卵は24時間なので共通点があまりないということが分かるかと思います。

発情期のメス犬は、オス犬に対して寛容になります。

オス犬に対して好意を示したりもするので普段とは違った様子を見せるでしょう。

避妊手術との関係

メス犬の避妊手術は、卵巣と子宮の両方を摘出する場合と卵巣のみを摘出する場合があります。

妊娠できない体にする処置が避妊手術という訳です。

手術の時期として最もベストとされているのが生後7ヶ月頃になります。

初めての生理が来る頃くらいの時期と同じですね。

発情をほとんど知ることなく避妊手術をすることでストレスを軽減させてあげることができます。

犬の生理中に気をつけたいこと

犬の生理(ヒート)は何歳まで?犬種による違いや周期・症状まとめ

犬の生理中に気を付けるべきことがあるので、ぜひ知識として身に付けてください。

認識がないことで他の犬とトラブルになってしまったり、愛犬に辛い思いをさせてしまうこともあります。

散歩中は他の犬に近づかない

メス犬の生理中のフェロモンは、何と半径2キロまで伝わると言われています。

元々、嗅覚も優れている犬のことなので想像できないこともないですが、かなりすごいことですよね。

オス犬を誘っているような状態になっているので、なるべく散歩中には他の犬に近づけないようにしてください。

犬が多く集まるようなところやリードを外してしまうようなドッグランなどは避けましょう。

ストレスを溜めない

発情期は特に欲求不満によってストレスを溜めやすい状態になってしまいます。

ホルモンバランスも崩れて体が妊娠できる状態になっている訳ですから、ストレスを感じるのも仕方がないですよね。

少しでもストレスを発散できるように好きな遊びを一緒にしてみたりなどして、気分転換をしてあげましょう。

ストレスをためこんでしまうと、様々な弊害があります。

犬の生理中のケアグッズ

犬の場合は、生理の出血を自分で舐めることが多い傾向があります。

放っておくと家の中を汚してしまうことも…そんな時は、生理用のおむつや専用のパンツなどが便利ですよ。

決して安くはないのが難点ではありますが、周囲を汚してしまうということがなくなるので飼い主さんの不安やストレスもなくなるはずです。

人間とは違って周期も長いので経済的負担はさほどかかりません。

犬の生理についてまとめ

犬の生理(ヒート)は何歳まで?犬種による違いや周期・症状まとめ

犬の生理について正しい知識を身に付けることはもちろんなのですが、妊娠を望むのか望まないのかは早めに決断してあげましょう。

避妊手術を検討するのであればなるべく早い方が良いし、そうでなく妊娠を望んでいるのであれば生理も大切な妊娠のため過程です。

人間と同じ感覚でいては正しい対応もできません。

正しい知識を身に付け、愛犬にとってなるべく負担のないようにサポートしてあげてください。

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