グレインフリーとは?高評判の穀物不使用ドッグフードおすすめランキング

ロイヤルカナン

ドッグフードに含まれる12種類の穀物類について

「犬は肉食だから、穀物類は食べなくても良い」という説もありますが、ドッグフードの原材料には穀物類が使われているものがあります。

原材料に穀物類を使用する理由は、材料の量を増やすためや原材料費が安くつくから。

どの食材にも多かれ少なかれタンパク質、脂肪など体を維持するための栄養素が含まれています。

穀物類にもタンパク質は含まれていし、肉類にも炭水化物が含まれています。

原材料に穀物類が多く使われると確かに炭水化物が多くなりますが、タンパク質を摂取することは無ではないということ。

穀物類は、人間が主食とする農作物の総称で、米類、麦類、トウモロコシなどの種類があります。

ドッグフードにはどのような穀物類が使われるのでしょうか。

ドッグフードに使われる穀物類は、

白米、玄米、小麦、大麦、コーン(トウモロコシ)、オート麦、ソルガム、ライ麦、ミレット、キノア、ソバ、ハトムギ

の12種類が使われています。これらの穀物類がドッグフードに使用される理由や栄養価について調べてみました。

1.白米

米の役割は炭水化物源。

ドッグフードがない時代の犬の食事は、ご飯に味噌汁やおかずの残り物がトッピングされたものでした。

米の等級は、人間が食べるものより落ちますが、消化も良く燃焼しやすい材料です。

2.玄米

玄米も炭水化物源になります。

米よりはミネラル、ビタミンや食物繊維の含有量が多く、栄養価も高いのですが、消化が悪いので挽いて粉にしたり消化吸収しやすいように加工されて使われます。

3.小麦

小麦が使われる理由は、原材料費の安さ。

材料費が安いので、ドッグフードを安価で提供することができます。

モチモチ感を出す小麦グルテンは、非常に消化が悪く、アレルギーになりやすい材料のトップにあげられています。

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4.大麦

麦ご飯に入っている押し麦が大麦です。

小麦の代用として使われます。

小麦と違うのはグルテンの含有量が少ない点とタンパク質、ビタミンなどの栄養素が小麦より多いという点。

大麦は、アレルギーが少ない穀物や有機発芽種子の大麦(この場合は種に分類される)として、プレミアムドッグフードでも使われているものもあります。

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5.コーン(トウモロコシ)

多くのドッグフードに使われているのがトウモロコシ。

使われる理由は、値段が安いので、コスト面を下げるためです。

トウモロコシの粒を細かく砕いたコーンミールやトウモロコシ粉の形で使われます。

6.オート麦

オート麦は、グラノーラやオートミールの材料として使われています。

小麦よりも脂質やタンパク質が多く含まれています。

グルテンは含まれていますが、小麦グルテンとは別の種類なので小麦アレルギーがある場合の代用として使われます。

7.ソルガム

ソルガムは、岩手県北部で生産され、団子や餅にして食べる「たかきび」のことで、一六穀米ご飯の中にも入っているヘルシー雑穀です。

ソルガムはグルテンフリー(グルテンが含まれていない)で栄養価も高いため、プレミアムドッグフードに材料として使用されているものもあります。

8.ライ麦

小麦の代用で使われる材料です。

全粒粉という形で使われ、クッキーやビスケットなどのおやつの材料になっています。

グルテンの含有量も少ないので、アレルギー性は低いと言われています。

9.ミレット

ミレットは、きび・あわ・ひえなどの雑穀類を指します。

シニア期の犬用ドッグフードに、ビタミン・ミネラル・食物繊維の豊富な穀類として使用されています。

10.キノア

キノアは、アガサ科として分類される植物です。

最近注目されているGI値(炭水化物が糖に変わるまでのスピードを表した数値)が低い食材として、ドッグフードにも使われるようになりました。

栄養価が高くタンパク質も豊富で、少量でも栄養の補給になるため、老犬や肥満犬に向いているようです。

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11.ソバ

ソバは穀類の中でもタンパク質の含有量が多く、グルテンフリーなので小麦の代用に使われます。

ドッグフードに使用されるのは玄ソバというそばの実で、ルチンという成分がビタミンCの吸収を助けたり、毛細血管を強くする働きがあることから使用されています。

12.ハトムギ

ハトムギは、いぼとり薬として有名ですが、抗ウイルス作用や抗菌作用もあると言われ、アトピー性皮膚炎の犬にも効果が期待されることから、使用されています。

粉末にしたハトムギは、犬用サプリメントとしてドッグフードに混ぜたり、ヤギミルクと混ぜて飲み物としても好まれています。

12種類の穀物はアレルギー物質でもあるから注意!

ドッグフードに穀物類が使われる理由は様々ですが、期待される栄養価もあるとことが分かりました。

しかし穀物類は、犬のアレルギーの4割を占める食物アレルギーの、アレルゲンになる場合が多い材料です。

特にグルテンは、消化不良を起こし、アレルギーを発症する原因となるし、フィチン酸が含まれている穀物類は、吸収障害を起こすとも言われています。

穀物類が含まれているドッグフードを食べたことで痒みが出たり、嘔吐や下痢症状を起こした時は、アレルギーを起こしているかもしれません。

穀物は悪ではない少量の摂取であればメリットにもなる

穀物類は消化が悪いだとか、犬には必要ないだとか言われますが、メリットもあります。

  • 多く含まれる食物繊維は便秘の解消に役立つ
  • カロリーも肉に比べると低く、少ない量でも満腹感があるので肥満の予防

ただ、穀物類は炭水化物の含有量が多いので、取り過ぎには注意してください。

人間でも食べ過ぎは肥満のもとになるのと同じで、犬も過剰に摂取すれば肥満やアレルギーのもとになりますよ。

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